株式会社Live2Dは12月3日、「Live2Dデータベース」を公開した。データベースはLive2D Cubismのプロダクトサイト内にて公開されており、Live2Dを採用した各種作品の情報を確認することができる。
Live2D Cubismは2Dアニメーション制作ソフトだ。リアルタイム表現を強みとしており、VTuberモデルのほか、家庭用ゲームやスマートフォンアプリ、アニメーション動画などに幅広く利用されているソフトウェアツールである。
今回株式会社Live2Dは「Live2Dデータベース」をWeb上に公開。これはLive2Dを採用している商用作品を一覧で確認できるサイトとなっている。本サイトでは、「タイトル」「利用シーン」「制作スタジオ」の3つのページからそれぞれLive2Dに関する情報を確認することができる。「タイトル」ページではLive2Dを採用した商業作品を一覧で表示可能。タイトルごとに作品の画像や製作者クレジット、プラットフォーム、開発環境・利用ツールといった情報が確認できる。「利用シーン」ページでは各タイトルにおいてLive2Dを用いたシーンのスクリーンショットを閲覧可能。具体的にどのような場面で使われているかを確認することができるだろう。
そして「制作スタジオ」ページでは、Live2Dの制作を行うことができる企業を一覧で表示可能。株式会社Live2D によれば、このページによって、商用作品にLive2Dを採用したい企業と、Live2Dの制作の依頼を受けたい企業のマッチングに繋がることを期待しているようだ。
なお株式会社Live2Dは本サイト公開の背景として、現在ではゲーム作品をはじめとしたさまざまな商業作品において、サービス終了などの理由で作品自体が遊べなくなる問題があることに言及。そうしたケースでは、Live2Dを利用したシーンを含む、演出やエフェクト、キャラクタービジュアルなどのゲーム内の映像表現にアクセスできなくなりうる。そのほかアニメや映画と異なり、ゲームにおいては開発に携わったスタッフやスタジオ、そして開発環境や使用ツールの情報が見えにくいことも課題とされていたそうだ。
今回の「Live2Dデータベース」は、そうした課題を解決すべく公開されたようだ。Live2D作品に関する情報やクリエイターのノウハウなどを記録し、広く共有することにより、Live2Dによる表現の発展に繋げることを狙いとしているとのこと。
Live2D といえば、直近ではゲームエンジン「Unreal Engine」に対応したり、全編Live2Dによるアニメーションが制作されたりと、その表現の幅や利用可能な環境の拡大がたびたびアピールされてきた(
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関連記事2)。そうしてさまざまなかたちで利用されるなかで、今回は「ノウハウの共有」「アーカイブ化」をおこなうサービスも展開されたかたちだ。Live2Dの制作に利用・検討する際などには、まず「
Live2Dデータベース」を閲覧してみるのもいいだろう。
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